ついこの前、神戸に大工道具の博物館があるのを知りました。
行ってみたい! すぐに瞬間的にそう思ってしまった。 大工道具は見ていても好き、使っても好きなのです。 紅型を染め上げていくまでにも、たくさんの道具を使っていきます。 紅型をするようになってから、道具というのものに対してとても敬意を感じるようになりました。 自分で作る道具と専門の職人さんが作る道具と、両方使いますが今では道具を作る職人さんもとても減っています。 紅型は、戦後ものの無い頃、というより紅型などできる状況ではない頃にも執念で紅型に取り組んでいた人がいました。 道具を作る材料すらありません。 それでも、どうしてもやりたければ人間なんでも工夫して、必要な道具などこしらえることができるのです。 ひたすらな情熱と執念。 この頃の有名な話として、銃弾の薬きょうを使って筒を引くときの筒袋の筒先を作ったことがあるのですが、ほかにも様々な工夫で道具を作り出しています。 紅型では今に至っても、りっぱで小綺麗な道具はひとつもありません。 ですが、自分で作る道具はとても大切にします。 木を切って、鉋で削り、サンドペーパーで磨いて、ペンキを塗り、、、そうやって作ったらやっぱり愛着が湧きます。 だから、手入れもかかせません。 美容師さんがハサミなどをとても大切にするように、いいものを作るにはその土台の道具が肝心なのですね。 そして、道具を作るようになってから、それを作るのに必要な工具や手入れをするための砥石など、いろんなものに興味がひろがって、それまで自分でできないと思っていたこともできるようになっていたり、、、、。 不思議だ。 人間て実はできないと思っているからやらないだけで、やろうと思えばできることって本当はたくさんあるような、、、。 やろう~と思う気持ちを持てた時点で、いろんなことが広がっている気がする。 う~ん、不思議だ。 だから、気持ちとはとても大事なんやなぁと、能力とか技術うんぬんの前にそういうのがかかってくる。 道具ひとつでこうも思わせてくれるなんて、やっぱり道具はすばらしい、、、。
by tirinto
| 2007-05-21 01:14
| 道具たち
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