今回のテレビの取材で沖縄へ行ってきました!
今回の2日間で感じたこと、忘れないうちに書き留めておきたいと思います。 最大の嬉しは、知念びんがた工房へ行き、先生、奥さん、恵さん、そしてこの日に会わせて北部から来てくれた友紀ちゃんに会えたこと。 工房はいた頃と変わっていない、ただお庭の植物が増えていて、お向かいの山が見えなくなっていたこと。 バナナの木も増えていました。 先生も変わらずお元気で、とってもとっても嬉しかった。 お話ししているうちに、あらためて知念で学べたから今があるんだなと思いました。 いつも、デザインのこと、スケッチのこと、芯のぶれない一本通った考えがあり、そして何より作っているものの素晴らしいこと。 ディレクターの方には、 知念の衣装を見た感想を「どこをどうすごいと思うの?」とそのたびに聞かれるのですが、 これを撮影してテレビで見てくれた人には、感想がなくとも十分に伝わるのに、 この布が出しているオーラ、存在感を見たら、何も感想など必要ないのに・・・ と思ってしまいました。 たぶん、素晴らしいものってそうでしょ? と自分のコメントベタをフォローしつつ(笑) なので、個人的には次の日行った、紅型が展示されている様々な場所などは、 正直どれも霞んでしまい・・・ それくらい、知念の紅型はすごい。 本当に。 ただ、伝統工芸館での取材では、学芸員の方に沖縄の歴史について これまで私が疑問に思っていたことなどをお聞きすることができて とても貴重な経験をさせて頂きました。 なぜ古紅型は日本の模様を使っているのか、どのような経緯で入ってきたか、龍の爪のこと、中国や本土との関わりのこと、中華ベルトのこと・・・。 そして、あらためて思うこと、 やっぱり紅型という名前をこれからも付けて活動していくのなら 教えるということも責任感をもって教えていかなければと思いました。 そして、みずからの制作については、やっぱり私は紅型という名前をつけて これからも染めていきたい、と思いをあらたにしました。 そのためには、なにをどうしていくことが必要なのか・・・ ちょっとだけ分かったような気がします。 自分の染めの原点である紅型、迷わず貫きとおしていけるように、 もういちど見直したいと思います。 感動できるかできないか、そういうものかもしれないですが、 どんなもの作っていくか、目指すもの。 同じ紅型でも、いろいろあるから。 大阪で、紅型をやるのは孤独だけど、でも沖縄とのつながりを持って今も染めていられることは 自分にとっての幸せだし、 そこに京都での9年やこれからの大阪での出会いなどがミックスされて ずーっと切れないでつなげていきたいと思いました。 元生徒さんのTさんにも会うことができて、Tさんの紅型工房の様子も見ることができ、 少しずつだけど、チリントゥがきっかけで紅型をがんばっている人が増えてきているのも 本当に励みになるし、それだけやはり紅型には魅力があるということ。 今日からまた染めが始まりますが、 この気持ちを忘れずに染めていきたいです。 もらったお土産たち。行く側なのにいつもお土産までもらって、、、。 本当にありがとう。 #
by tirinto
| 2013-10-10 09:33
| 沖縄
夜がくるのが早くなったな~と急に感じるようになりましたね。
夕陽が沈んでいくのは、ほんといつ見ても綺麗でまぶしい。 さて、今秋の新作の型を彫りました。 モチーフは、くっつきムシとエノコログサ! くっつきムシは、正式名を調べてみようと思ったら、ヌスビト萩というあんまりいい名前じゃなくてショック。 ま、それは良しとして・・・ 小さい頃、誰もが一度は遊んだことがある草花だと思う。 豪華じゃないし、むしろ抜かれてしまう雑草かもしれないけど、 私には、なんだかホッとする草たち。 それはたぶん、子供の頃に学校の帰り道にくっつきムシを付け合って遊んだり、エノコログサをちぎって持って帰ったり・・・ そういう記憶があるからだと思う。 和むよ、草たち。 そんな愛すべき草を、愛着もってデザインしてみました。 やっぱり子供心に、この変な形や触ったときのフワフワ感にひかれたのだろう。 大人になって、その魅力を帯柄に彫ってみれてるなんて、 あ~幸せだ。 来週からは染めていけそうで、とっても楽しみ。 こんな柄あったら欲しいな、という完成イメージに近いものが彫れました。 先週、OOO屋の店主が、物作りについて話してくれたんだけど、 物を作って食っていくには 作りたいものを作っちゃうのではなくて、自分が欲しいものを作らなきゃダメだって。 そこの差、なんかとっても分かる! 良いもの、作りたい! #
by tirinto
| 2013-10-05 18:59
| 作る途中のこと
最近出来上がったのは、富士山の模様を染めた角帯のサンプル。
冬の富士、春の富士、夏の富士、、、、 と順繰り季節が移っていくのを繰り返しで表現したもの。 細く横に繋がっていく柄です。 ちょっと富士山だらけでしつこくなっちゃったかな! でもでも、このしつこさを楽しんでもらえたら嬉しい(笑) 生徒さんからの評判は上々な感じです♪ いまは本番を染めています。 角帯としては、締めやすさやつけ心地といった機能も とても大事なので、 これに合う芯を入れて まずは、どんなつけ心地になるかを実験してから ゆくゆくは商品化していきたいとおもいます。 ところで、今テレビの番組に向けて取材をしてもらっています。 いつもの自分を・・・と思いながらも、なかなか自分が出せずに苦労しています。 でも、紅型のことをもっと伝えたいし、チリントゥについても知ってもらいたいし、 スタッフの方もアツイので、頑張りたいです。 なんだか、めっちゃ真剣に向き合わなくちゃいけないこともあって、 そんな時間をもらえたことに、感謝しています。 またまた、番組出演日など決まったら、こちらでお知らせさせて頂きます。 #
by tirinto
| 2013-10-01 10:17
| テキスタイルデザイン
これまでの模様での色見本作り、
地染めを終えたら、また全然違う印象になりそう。 今まで使ってみたことのない朱色を取り入れたり 古紅型の配色を目指したり なにか模索中・・・でもこれらが出来上がったらまた何か見えてくるような 気がして・・・ そして、急に思い立って彫った、富士山をモチーフにした型紙。 今までも富士山の柄は彫ったことがありましたが、 今回のは横につながる模様。 富士山の四季を、あらわしたもの。 昨年の作品展で、角帯をつくってほしいとリクエスト頂きながら、なかなかチャンスがなく! 7月の作品展で待っていて頂いたようでしたが、お見せできなく心残りで。 この富士山で初の角帯作りしてみたいと思います。 #
by tirinto
| 2013-09-24 11:44
| 作る途中のこと
先日完成した生徒さんの作品!
古紅型の模様なのですが、更紗の雰囲気も感じるような不思議な魅力の柄。 和紙と麻布のふたつに染められました。 型彫りも1週間のハイスピードで仕上げ、黙々と染めに向かわれていました。 額に入れて飾られる予定です。 楽しみに作品をお持ち帰りされました。 こちらは、半幅帯の型置き! 配置をいろいろ考えて考えて・・・ 次回は染めに入ります♪ #
by tirinto
| 2013-09-24 08:30
| 紅型教室レポート♪
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